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既婚の男性



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死を目前に控えた既婚の男性がいた。
全身の感覚が薄く、緩やかな眠気が全身を覆っていた。
学もなく、容姿も並で、莫大な財産があるわけでもない自分がなぜ、こんなに穏やな気持ちで最期を迎えられるのか考えてみた。
まず妻への感謝が浮かんできた。何の取り柄も無い自分と一緒になってくれて、子育てをし、最後まで面倒をみてくれてありがとう。
続いて子供へと思いを馳せた。
贅沢をさせられたわけじゃない、思う存分やりたい事をやらせてあげられなかったのに、あんなに可愛い孫を抱かせてくれて、本当にありがとう。くれぐれも体に気を付けて仲良く暮らして下さい。
続いて孫へと思いを馳せた。
産まれた瞬間から今日までずっと可愛かった。これからもパパとママの言う事をちゃんと聞いて、元気に楽しく生きていくんだよ。
……ん?誰か何か言ってる?俺を呼んでるのか?あ!親父、お袋、姉ちゃんも!みんなそこにいたのか!え、今日は外で食べる?やった、僕回転寿司が良い!でっかいサーモンまた食べたいな!食べ終わったらあの公園行こうよ、あの長い滑り台で遊びたいんだ、それで家に帰ったら皆でトランプしてさ……

既婚の男性が1人死んだ。


<2021/03/04 17:35 愛音>消しゴム
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